わたしが初めて一人で旅に出たのは、高校を卒業した3月のこと。今から40年以上も前のことなんだ。
 当時は国鉄だった大糸線のディーゼルカーに揺られながら、雪をかぶった後立山連峰の山々や、それらの山々を映す青木湖、木崎湖といった仁科三湖を眺めた日のことは、今でも鮮明に覚えている。
 耳には、当時流行っていたSONYの携帯カセットプレーヤー”Walkman”のヘッドフォン。流れる音楽は、確か、ヤナーチェクの歌劇「利口な子狐の物語」組曲。壮大な管弦楽のメロディは、雄大な自然に実によくマッチして、美しく心にこだましていたんだ。
 それからのわたしは、北は北海道から、南は九州沖縄まで、全国各地を旅してまわった。時には、パリ、ローマ、バルセロナ、ワイキキ、ナッシュビルと世界のいくつかの街を訪れることもあった。
 シチュエーションはプライベートだったりビジネスだったりといろいろだったが、その先々で、さまざまな驚きがあり、さまざまな出会いがあったのは同じ。その記憶をとどめておきたくて、このブログを始めることにしたんだ。
ときには、今のその場所の様子をリアルタイムに伝えることもあるけれど、ときには、ずっと昔のことを振り返る、その土地の記憶のような記事になることもあるかも知れないね。いずれにせよ、わたしが見たその土地々々の様子を書き残していけたらいいなと思っているんだ。
ここに書かれていることが、古い情報だと思ったら、今はこうなってる、などと情報を寄せてもらえたら、それはそれでうれしいこと。そうして、過去と現在とがつながっていったら、とても素敵なことだからね。
ということで、気軽にフォローしてくれたらありがたいと思うんだ。どうぞよろしく。
 
  
  
  
  
コメント
まぁ、ぼちぼちいこう。