終 わ り に




 ずいぶん大部の報告書になってしまいましたが,それでも私が3か月間に見聞きしたことのほんの一部にすぎません。富山大学の教育実践研究指導センターでの内地留学は,3か月という期間がとても短く感じられほど充実したものでした。コンピュータに限らず,広い視野でこれからの教育について考える機会を得ることができ,本当に幸せに思います。


 教員になってから,11年余りの間,私は「いつも新しいことに目を向けていこう」と,普段から心がけてきました。人間,好奇心を失って,考え方が固まってしまってはおしまいだと思っていたからです。しかし,この3か月間の間に,自分の知らないことがまだまだたくさんあることに,改めて思い至ることができました。そして,現在の社会が実に多様に変化しつつあり,多くの人々がその変化に対応するためにはどうしたらいいかを真剣に悩んでいることを,たくさんの人とふれあうことによって学ぶことができました。


 また,これまでは当たり前だと思っていたことが,実は別の見方で見ると全然当たり前ではないのだと思わされることもたびたびあり,現状に疑問を感じない部分が自分にあることも発見できました。今までの自分の見方,考え方を内省し「自分さがし」をする絶好の機会となりました。


 これからの社会が,情報化の中で変化し続けるとしたら,私がこの3か月間に学んだことも,どんどん変わっていくことでしょう。21世紀に生きる子供たちと共に学ぶ教育のスタートラインに,今ようやく着いたような気がしています。これからも情報教育的な視点をもち,「生きる力」を見すえた教育に取り組んでいこうと,気持ちを新たにしているところです。



 最後になりましたが,私の研修を快く引き受け,丁寧にご指導くださいました山西潤一先生に深く感謝いたします。また,山極隆先生には,最新の教育の情勢をたくさん教えていただきました。堀田龍也先生,黒田卓先生には,各地の研究会に同行させていただき,たくさんのご示唆をいただきました。そのすべてをこの報告書に載せることはできませんが,これからの自分の生きる道に生かしていきたいと思います。

 大学院生のみなさん,学部生のみなさん,そして菊池さとみさん,楽しい時間を共有させていただき感謝しています。

 そして,同時期に研修を積んだ松嶋孝司先生,川崎純二先生,大西小百合先生,どうもありがとうございました。先生方と語り合うことで,自分の中に多くのものが形作られていったような気がします。

 また,内地留学という貴重な研修の機会を与えてくださった富山市教育委員会,富山教育事務所の方々,そして,野口和男校長先生はじめ五福小学校の諸先生方,職員のみなさんに心よりお礼申し上げます。


1997年10月  富山市立五福小学校  笹原 克彦





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