第2節  豊かな生活を支えるコンピュータ


 今日,われわれの生活には,多くの場面でコンピュータが活躍している。それらの多くは,直接目にすることは少ないものの,既に,われわれの生活の利便性を向上させる上で,なくてはならない存在になっている。

 家庭にある多くの電化製品は,今やそのほとんどがマイコン(マイクロコンピュータの略)制御となっている。洗濯物の量を判断して,洗剤の量や洗濯時間を勝手に選んでくれる全自動洗濯機。何を温めるか指定するだけで,調理時間を決めて「ちん」してくれる電子レンジ。湯の温度を一定に保ち,用途に応じて湯温を変える湯沸かしポット。量の多少に左右されず,ふっくらした色つやのよい炊きあがりに仕上げる炊飯器など,枚挙すればいとまがない。人間が経験と勘を頼りに築き上げてきた生活文化を,これらの家電製品は,手のひらに載るサイズのコンピュータチップによって,になわせているのである。

 おかげで,誰もがおいしい生活を送り,自分のためのゆとりの時間を持つことができるようになった。このことは,伝統的な生活文化の喪失という側面はあるにしろ,誰もが余裕のある豊かな生活を送ることができるようになったという点で画期的である。




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