中堅教員研修会報告

 
早いもので,今日でもう研修は終わりです。
 


研修3日目 10月15日(木)          1日目へ   2日目へ
 研修の3日目も,取材体験からスタート。今日はどこへ行くのかな。
 

 報道部のホワイトボードによれば,今日はわれわれ自身が取材の対象に。
 緊張するなぁ。 
 

 今日の取材は,県庁で行われた「ゆうあいピック富山県選手団結団壮行式」。BBTの他,北日本放送,チューリップテレビの各社が勢揃いしていた。ゆうあいピックとは,知的障害を持つ人々のスポーツ大会。今年は茨城で行われる。
 

 会場を縦横無尽に動き回るカメラマン氏。三脚を使ったり,腕に抱えたりと大忙しである。
 限られた時間の中で,必要と思える場面をすべておさめなければならない。行事ものは,撮り直しのきかないところが厳しい。
 
 この方に,カメラマンとしての苦労をうかがう機会があったが,かなり厳しい経験を積んでいらっしゃるようだ。
 冬山遭難の取材のために馬場島まで歩いてあがり,待機中の寒さが身にしみた話。オウム真理教の坂本弁護士事件では,遺体の捜索現場に何日も待機し,トイレも何もない場所で苦労した話。
 なかでも,「列車事故の取材には,もう行きたくない」と顔を曇らせながら語られた話は壮絶だった。修羅場をくぐりぬけて来ておいでだ。
 
 名前をうかがえなかったのが,とても残念。
 

 今日の取材は寺崎アナに同行。アナウンサーといっても,こうやって,記者としてニュース取材も行う。
 

 本社に戻ったのは,10時30分過ぎ。すぐに放送用の原稿を作る寺崎アナ。11時45分から始まるニュースに間に合わせなければならない。
 

 お昼のニュースを放送するのは,小山アナ。本番直前まで,報道デスクと放送原稿のチェックを行う。原稿の準備が完了したのは,放送開始のわずか3分前であった。
 

 午後からは,昨日書いたわれわれの放送原稿について,中西デスクより講評をいただいた。
 われわれの原稿のよい点,抜けている点を指摘しながら,記事の書き方の基本を説明してくださった。教員研修ということで,無理してほめてくださった(?)が,新入社員であれば「使いものにならん!」としぼられていたことであろう。
 
 
 

 その後,青柳第2報道部長が,これからのテレビ業界の展望をレクチャー。しかし,青柳氏のエネルギーにあてられてか,次第に討論会スタイルに。
 
 富山テレビの顔として活躍してきた青柳氏であるが,この方の報道(特にドキュメンタリー)にかける熱意と正義感には,並々ならぬものがある。
 「民間放送局には報道したくてもできないことがある」と語り,また,「マスコミは,バブル期に世論をあおった責任を自己批判すべきだ」と,自らメディアの功罪を認める姿勢はいさぎよい。そして,「健全なメディアの成立には,自分の尺度で何が正しいかを見る視聴者の側の資質も必要なのだ」と,今度は耳の痛いお話。でも,まったく同感である。
 
 曰く,これからのキーワードはネットワーク。そして,本当のことを伝えること。
 「人とつきあうときには,本気で向き合わなきゃ。自分を押さえつけている人間には共感できないでしょう。それは,ディレクターも,教師も同じだよ。」 
 
 終わった後,すっかり体が熱くなった。
 

 青柳氏の後は,スーパーニュースのキャスターを務める須田真理さんの登場。本番前の忙しい時間にも関わらず,にこやかに,そして気さくにお話ししてくださった。ニュースの時と同じ,落ち着いた語り口が素敵だ。
 
 学生の頃は,アナウンサーになるために話し方の専門学校に通っていらしたとか。今も日々勉強のご様子で,キャスターを務めるのも大変だ。
 
 報道のこともさることながら,話は次第にミーハーな方向へ。 
 

 そして,昨日から何度もお世話になった谷優子さん。番組に出演している間は,声を出さないわけにはいかないので,風邪をひくことができないと苦労を語る。以前に,大変な思いをしたことがあるらしい。
 
  

 第1報道部長の黒田氏。この方が,今回の研修会の責任者である。報道一筋に歩いてきた熱血漢で,以前,笹原の授業にゲストティーチャーできていただいた際には,大変お世話になった。 
 
 大変迫力のある方ではあるが,この方の報道にかける信条は「一人の人間として,たえず謙虚で,やさしい気持ちで,弱い人の立場に立った映像をとるよう心がける」ことだそうである。
 そして,人との交わりを大切にすることも大事と語られた。BBTの管理職のみなさんは,皆,人が財産という考え方でいらっしゃるようだ。
 
 

 あっという間の3日間でしたが,普段のくらしとは違う世界を体験することができ,大変有意義な時間を過ごしました。
 
 テレビ局は順風満帆の世界かと思っていましたが,ここにも金融や教育と同じように,ビッグバンが押し寄せてこようとしていることを知り,大変驚きました。今,社会全体が大きく変化しようとしているのだという思いが,以前よりもさらに強まりました。
 
 テレビ局も,われわれ教員も,忙しさという点では共通する部分がありますが,テレビ局には,学校とはちがった時間が流れていたような気がします。
 われわれの仕事は「これで終わり」と言いきれる部分がなく,いつまでもやることがあり続けて忙しい。それに対して,テレビ局は放送時間というゴールが決まっており,それに向かってすべてのことを集約させるので忙しい,ということから来るちがいです。
 ただし,よりよい結果を求めて努力している点,そして,現在の結果に満足せず,さらによいものを目指そうとしている点は,共通する部分かなと感じました。

 また,水井報道制作局長の「社屋は新しくなったけれども, うちにとって一番大切なのは, 建物でも機械でもなくて,人間なんですよ」という言葉は,大変印象的でした。そういう人の下ではたらくからこそ,社員が,あれだけ生き生きするのだなと思います。
 どれだけ器がよくても,結局は人なのだという考え方は,教育という仕事にたずさわるわたしたちにとっても相通じる部分であり,大切にしたい考え方です。

 今回,貴重な研修の場を提供してくださったBBTのみなさん,本当にありがとうございました。

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