実践報告


 富山市立蜷川小学校の3年生が、「見て!わたしたちの蜷川小学校を」をテーマに、総合的な学習を進めました。ここでは、その学習の様子を報告します。

■蜷川小学校の校区はどんなところ■

 蜷川小学校は、富山市の南部に位置しています。新しい住宅地が広がり、地域の人口は現在も増え続けています。全校児童数はおよそ850人(平成12年度)で、富山市内では、3番目の規模の学校です。

■学習のようす■

STEP1 他の学校の人に教えたい、学校の自慢を見つけよう(2時間)
 富山市内の3年生に、蜷川小学校のことを紹介するための、自慢を見つけることから、学習は始まりました。

 子供たちは、日頃見慣れているはずの学校を、「紹介するとしたらどこがいいだろう」という視点で改めて見直し、その中から、自分なりの「自慢」を見つけてきました。見つけた自慢は、デジタルカメラの収めてきました。

 日頃、見慣れた場所を、新鮮な目で見直すことができました。
 

※注
 撮影に行く前にどのような自慢があるかを5分ばかり話し合ってみました。子供たちは様々な理由を付けて、自分なりの自慢を語っていました。その後、グループ毎に、どのように学校を回るか、コースを相談してから撮影に出かけました。
 
 デジタルカメラは4人に1台。写真は、一人あたり3枚までとしました。そのため、どのスポットを撮影するか決めるのに、大変慎重になりました。無制限にして、たくさん写した中から、選択するということも考えられますが、時間の制約もあるし、集中して写せるという点で、やはり制限を設けた方がいいように思います。

 早いグループは、1.5校時で撮影を終えてきました。
子供たちは、以下のような視点で写真を撮影しました。

 中庭の池の鯉を写してみました。
 
 最初の一枚は、あまりコイが写らなかったので、集まっているところを探して写し直しています。
 
 「たくさんいることを紹介したい」という思いの表れです。

 学校の敷地を流れる小川です。子供たちは「せせらぎ」と呼んでいます。
 
 
 写し方によって、感じが違うことに気づいていました。

 体育館の広さを紹介したいと考えた子供たちの写真です。

 最初はステージを正面から写しましたが、面的な広がりを感じられるように、斜めから写し直しています。

 上は、理科室で見つけた動物標本、下は、音楽室をいつも座る座席から写したものです。
 
 いつも使っている特別教室ですが、改めて見直すと、自分自身で驚く発見がいくつもありました。その驚きが、紹介したいという気持ちにつながったようです。
 同じとところの写真を自分の思いが表れるように写し直したり、最初から自慢するポイントを考えながら、何カ所も撮影したりと、思い思いに自分なりの自慢を見つけることができました。
 
 普段見慣れているはずの学校を、新たな視点で見つめ直すことができる教材だと言えます。撮影の目的が明確であり、テーマも「自慢できるところ」とはっきりしているため、子供たちは楽しみながらも、意欲的に取り組むことができました。
 
 撮影が終わったグループから、デジタルカメラの画像をコンピュータに取り込み、フロッピーディスクに保存しました。ホームページ作りはグループ単位で行うことになるので、その方が作業に都合がいいようです。
 
 デジタルカメラの種類によっては、画像サイズが大きいため、ホームページに掲載し易いように、小さくしてやる(リサイズする)必要があります。 
 
STEP2 学校の自慢をホームページにして世界に発信しよう(2時間)
 写してきた写真から、一番自慢が写っていると思う写真を1枚選びます。その写真についての説明をワークシートに記入します。書き上がった子供からコンピュータを起動し、テンプレートに文章を入力します。
 
 本校では、2人に1台づつコンピュータが使えるので、ホームページも2人で1ページを作ることにしました。「自慢といえるのはどこか」について、二人の間で話し合いがありました。でも、もう少し時間がとれるなら、各自が自分の自慢を伝えるページを作るようにしたいものです。
 
 STEP1が早く終わったグループは、画像を保存する時間を利用して、ワークシートに写真の説明を記入していました。 
 
 手書きした文章を入力する段階で、内容を見直して、書き替える子供の姿がありました。いったん手書きでまとめ、それをデジタルデータに入力するというステップを踏むことによって、自分の思いを焦点化することができます。
 
 最近は、ワープロソフトに中にも、HTML形式(ホームページに載せる形式)で保存できるものが一般的になっています。
 今回の学習では、ワークシートを印刷した元のデータを、写真の入ったフロッピーにあらかじめ保存しておき、それに入力した後(上の画像参照)、HTML形式で保存しました。

 学校のコンピュータ環境によっては、ホームページ作成ソフトや、グループ学習ソフトなど、様々な方法の活用が考えられますが、いずれにせよ、今回の学習を通して、学校の機器やソフトウエアの扱いになれることができます。
 
 
子供が作成した、ホームページはこちら