2−(3)実践事例


テレビ会議で交流するよさはなにか


 テレビ会議システムを使って他の学校と交流する学習は、学級内で友達と交流する学習と、どのように違うのであろうか。自分の考えをまとめ、それを他者に対して表現する学習は、教室内でも可能である。しかし、他校と交流することによって、表現する対象がより明確になり、表現方法や考え方の見直しが起こる。自分とは違ったところに住む人々に、自分たちの考えを伝えるためには、よりわかりやすく具体的な表現が必要になるからである。そういう相手意識の高まりや、自分の考えに対する見直しが期待できるところに、交流学習を行うよさがある。
 
 こういう経験を積んだ子供たちは、いつか別の学習場面で課題にぶつかったときに、他の学校の人はどう考えるのだろうという疑問をもち、お互いの意見を交換したいと感じるようになるだろう。今回の交流は、共通のテーマについてお互いに考えたことをまとめたり討論したりする学習への布石となる時間と位置付けることができる。
「もうちょっと福野小のことを知りたいな」
 ところで、交流学習は、機械がうまく動かないトラブルのために失敗することがよくある。今回の交流では、機器の調整を兼ねて、テレビ会議を使って担任同士で事前の打合わせを何度も重ねた。また、限られた時間の中でねらいが達成されるよう、学習の流れを電子メールで連絡しあった。授業者同士がコミュニケーションを取り合い、事前の準備を入念に行うことも、交流学習を成功させる上で重要な要素である。