2−(3)実践事例


イ 交流学習で高まる表現力


テレビ会議システムを使った交流学習
−福野町立福野小学校5年生と本校5年生による交流学習−


  新しい指導要領が実施され、総合的な学習が始まると、従来の学校という枠を超えた学習が、多く取り入れられていくと考える。すでに、複数の学校で、一つのテーマについて共同で調べたり、討論しあったりする学習が数多く実践されつつある。そのような交流学習を円滑に進める上で、テレビ会議システムはきわめて有効なメディアの一つとなっている。
 
 しかし、最初から、先生が「テレビ電話で交流しながらこのテーマについて考えよう」とはたらきかけると、子供にとっては交流を「させられた」という意識が芽生える可能性がある。むしろ、子供が抱いた学習課題について追究した結果、「他の学校の人たちはこの問題についてどう考えるのか」という疑問が湧き出てきたときに、初めてテレビ会議で交流する必然性が生まれると考える。
 
 だが、いささか矛盾めいた表現だが、テレビ会議システムを使った経験がなければ、それを活用して他校と交流しながら疑問を解決しようという考えは生まれてこない。そこで、本校では、テレビ会議システム導入の初期の学校で、テレビ会議を実施した場合の、実践の様子を明らかにした。その際の子供の活動や教師の手だてについて以下に述べたい。