2−(3)実践事例


6年生 国語「やまなし」


 宮沢賢治作の童話「やまなし」から、印象に残った場面を選択し、その文を抜き書きして、挿し絵をつける学習を構想した。場面から感じ取った雰囲気や情景を、自分なりに表すことによって、作品に対する自分の思いを見つめ直すことができる学習である。自分の思いにあった挿し絵になるまで、何度も作品を練り直す過程で、さまざまな表現方法を身に付けるとともに、文書入力のスキルを高めることができた。制作に当たっては、統合ソフト「ハイパーキューブ」のペイント機能「キューブペイント」を使った。
作品1。これはこれで子供らしさがあふれている。
作品2。光に満ちた美しさを感じさせる。
 「やまなし」に登場するかにをテーマに、スタンプ機能を使って、左のような作品(作品1)を描き始めたS児であったが、自分の選んだ場面を読み返し、その情景を改めて構想し直すと、スタンプ機能を使うよりも、自分なりに描いた方が場面の様子を表すことができると考え、作品の練り直しを行っている(作品2)。
 
くちばしが印象的なH児の作品
 かわせみが川に飛びこんできて、魚をさらっていく場面を選んだH児は、制作をしていく中で、くちばしだけを焦点化して描き、飛び込んでくる勢いのよさや、かにの兄弟が感じる恐怖感を表現することに成功している。
 高学年になるほど、比較的短時間で、自分の思いにあった表現を高めることができる。また、スタンプなどの既製の絵を使うよりも、自分で描いた方が、自分の思いを表すことができると感じる子供が多いようである。