ファーレイ小学校に見る各教科の授業と学習環境


 午前中のリードランド中学校、高校の見学を経て、午後はみたびファーレイ小学校へ。
 1日目は、Kimの教室に張り付き、2日目はIT教育中心だったが、今日は、さまざまな学年のさまざまな授業を見て回ることができた。

 教材パッケージのほかにも、もちろん教科書は使う。

 教室に備え付けてある棚に、教科書は並べられている。複数年使い、傷んだものは取り替えていくのだという。確かにその方が合理的ではある。

 かなりの分量があるが、それらを全て教えるわけではないようだ。
 教科書のとなりの棚には、はさみなどをしまっておく道具箱が並べられている。

 低学年もそうだったが、学習に必要なものはその都度取りに行くが、その動きが気分転換になって、次の活動の集中力を高めている。
 高学年の教室では、ちょうど社会科の学習中。にわかにゲストティーチャーにされ、どこから来たのか、来るのに何時間かかったかといったことを聞かれたりした。

 わたしの返答を確かめ、ホワイトボード上の世界地図を下ろして、日本を指し示しながら簡単な解説を加えていた。
 こんな風に、異国のゲストを利用した教員は彼女だけだった。結構、フレキシブルに対応する能力が高そうだった。Kimに質問したら「彼女の授業力は誰もが認めている」という返事だった。 

 実は、早口で質問がわからなかったが、Kimが簡単な英文に翻訳してくれた。生きた英英辞典を使っている感じ。英英辞典がなぜ存在しているか、ようやくわかった。
 この学校では、何人かの教員が椅子に座ったまま授業を進めていた。(こんなに高い椅子は彼女だけだったけど)

 学習形態(机・椅子の配置)も様々で、目的に応じて配置を換えている感じだった。
 どの教室を覗いても、子供たちはかなりリラックス。でも、無駄な私語はなく、とてもしつけられている感じがする。

 話してよい時とそうじゃない時を、ちゃんとわきまえている感じがした。
 教員の休憩用ラウンジに運び込まれたケーキ。初日に撮影した写真がそのまま転写されている。

 こういうものが存在することに驚き。こうやってゲストをもてなそうとする心に感激。
 音楽の授業。音楽は専科教員がいた。環境は素敵だが、中学校の方がはつらつと歌っていたなと思うと、ちょっと残念。
 教材パッケージには、毎時間のテストがついている物もあるようだ。採点しやすいように、穴あき式の解答がついている。

 案内役のKimでも、こうして、ちょっと時間に余裕があると採点できる。

 下は、点数によって、どのくらいのレベルに達しているかを見るための資料。
 美術も週1時間。時間が限られているので、複雑な作品作りは無理なようだ。

 しかし、子供のイマジネーションを広げることを目的に、授業は進められている感じ。今日は同じようなモチーフで描きながら人それぞれに表現が違ってくることを学習していた様子だった。
 先生が説明を書いた黒板自体が、すでにアートしている。
 向井さんは、なぜかこの美術の先生と意気投合していた。
 こうして、校内を一巡したところで、今日の視察はおしまい。Kimの教室は、昨日今日と、こういう時のための臨時講師が授業を進めているとのことだった。

 出がけに寄ったラウンジでは、ケーキがだいぶ減っていた。